英語教育/バイリンガル育児

幼児期の英語教育、バイリンガル子育ての始め方。

「バイリンガル」という言葉、みなさんも一度は耳にしたことがあるかと思います。バイリンガルとは二つの言語を話す人の事を言います。幼少期に海外に住んでいたことのある方、海外留学を経験したことがある方、日本に住みながら第二ヵ国語として語学を身に着けた方、ハーフ(日本人と外国人の間に生まれた子供)の方など様々なバイリンガルの方がいます。

今現在世界には半数以上の人口が二カ国語以上の言語を話すというデータが出ています。世界で使用されている言語は7000ほどあると言われていますが、その中でも、世界共通語である英語の重要性は計り知れません。実際に、日々グローバル化が進む社会で外国人とコミュニケーションを取ることがどんどん求められる様になってきています。

そんな中、今注目されているのが「バイリンガル子育て」というワードです。将来お子さんが言語で困ることが無いように、幼少期から第二ヵ国語をに触れさせるという子育て法です。しかし、バイリンガル子育てというのは親のしっかりとした意思がなければ成り立ちません。英語教材を買ってやらせてみたけど、結局長続きせずにやめてしまったという例もよく聞きます。

そこで今回は私が娘を育てる上で大切にしていたバイリンガル子育ての基盤となる部分をみなさんにご紹介したいと思います。どれも今日から始められることなのでぜひ実践してみてください。

日常生活に英語を取り入れる

英語教育やバイリンガル子育てをするにあたり、とても大切なことは、親が力み過ぎないことです。例えば、英語システム教材をいきなり購入して「今日から英語を始めましょう!」と大人だけが張り切っても、お子さんはきっと戸惑うばかりです。まだ始めてもいない英語に対して敬遠されたり、苦手意識を持たれたら元も子もありません。そうならない為にも、少しづつゆっくりと英語を日常生活に取り入れていくことが重要です。

KID’S SONGS

幼児期は耳から入ってくる言葉をどんどん吸収して、言語能力が発達する時期です。あまり深く考えずとも、自然と耳が違った言語にも慣れてくるので、英語を学ぶのに最も適した時期とも言えます。日本に「童謡」やお子さん向けの「こどものうた」があるように、アメリカでも「Kid’s Songs」として国民に知られている有名な歌があります。


☆The Wheels on the Bus
☆One Little Finger
☆Rain Rain Go Away
☆Head Shoulder Knees&Toes
If You’re Happy
☆Old MacDonald

これらのキッズソングを家や車の中で当たり前のように流しておくことで、自然とメロディが頭の中に入り英語が分からずとも何となく口ずさむようになってきます。もしお子さんが初めてのメロディに抵抗があるようでしたら、日本にもある聞きなれたメロディから始めるのもおすすめです。


☆キラキラ星/Twinkle twinkle little star
☆メリーさんのひつじ/Mary Had A Little Lamb
☆パプリカ/Paprika
☆ドレミの歌/Do Re Mi Song

また、お子さんはお母さん、お父さんが大好きな歌だとなお興味をそそられる傾向があります。お風呂に入るとき、一緒にお片付けをしているときなど、さりげなく口ずさんであげてください。

READING BOOKS

幼児期に行う、絵本の読み聞かせはお子さんの成長に沢山の良い影響をもたらします。絵本の読み聞かせを行うことで、お子さんは想像力を育み、集中力を高め、感情が豊かになり、理解力が増します。また、絵本の読み聞かせをすることにより、親子との間で自然なスキンシップを取る環境が生まれるので、子育てをする上でも非常に有効な時間となります。

イラスト付きの絵本は英語にまだ面識がないお子さんでも溶け込みやすく、親子で楽しく読むことができます。始めは、文章を一行読むごとに日本語で訳してあげてください。

また、英語での読み聞かせを行う上で最も大切なのは、絵本選びです。お子さんが今どういったことに興味があるのか一番ご存じなのはお父様やお母様です。内容が分からなくても夢中になれるようなイラストが載っているかどうか、触れたり飛び出してくる仕掛けがあるものだと飽きずに最後まで見てくれるかなど、様々なことを配慮した上で自分のお子さんに合う絵本を選んであげてください。

KID’S APP

ここ数年では、携帯、アイパッド、パソコンなどで使える子供用アプリの進化が目まぐるしいです。英語を遊んで学ばせるという点では、1日に30分~1時間など時間を制限して子供用教育アプリを活用するのもおすすめです。

6歳の娘が実際に2歳のころから活用している、アメリカの無料教育アプリ(宣伝や課金システムなどは一切ありません)、「Khan Academy Kids」では2歳~6歳までの年齢設定が可能で、その年齢を対象としたプログラムを楽しむことが出来ます(ネイティブのお子さんが対象となっているプログラムなので、英語を始めたばかりのお子さんは年齢設定をする際に2歳を選択し、ベーシックレベルから始められると良いかもしれません)。

アプリ内は数字、アルファベット、リーディング、工作など様々なジャンルに分かれており、可愛らしいアニマルキャラクターと一緒にゲームの問題を解いていくような展開となっています。


Khan Academy Kids
Khan Academy Kids
開発元:Khan Academy
無料
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日本人が苦手とする英語の発音に関しても、Short Vowels(短母音)、Beginning Sounds(初めの発音)、Ending Sounds(終わりの発音)など英語の基礎をわかりやすく教えてくれます。ぜひ親子で試してみてください。

環境作りをするのは親の役目

記事の冒頭でもお話ししてきた「日常生活に英語を取り入れる」ことも含め、お子さんが英語に触れたくなる、英語を身近に感じられるようになれる、環境作りをするのはとても大切なことです。そして、この環境作りはお父様やお母様の協力がなければ成しえることは出来ません。

同じ月齢の外国人友達を作る

お子さんが一番手っ取り早く英語を学ぶ方法は、同じ月齢の外国人の友人を作ることです。言葉にするとシンプルですが、とても難易度が高いミッションです。それでも、あえてこの場で触れさせてもらうのは、私がこれまで娘の英語教育をしてきた上で大切にしてきたことの一つでもあるからです。

私がここで言う、外国人の友人というのはネイティブスピーカーに限りません。英語を第二か国語、第三か国語として勉強している外国人の方も含まれます。英語圏以外の外国人の方でも、お互いが母国語以外で話すシチュエーションにおいては、共通言語である英語が使われることがほとんどです。

子供には言葉に壁がありません。言葉が通じなくても、身振り手振りでコミュニケーションをとることが出来ます。仲良くなればなるほど、お互いから学ぶものは多く、スポンジのように吸収していきます。この自然な流れでお互いが英語を学び始めた時に、単語一つでもお互いから学べる事が出来るのが理想的です。

とはいえ、お子さんが外国人の友人を作るということは、まずお父様やお母様が一歩踏み出さなくてはいけません。海外在住の場合は幼稚園やマンション繋がりで同じ月齢のお子さんを持つ方と顔見知りになったり、日本在住の場合はFACEBOOKなどのコミュニィサイトや提示版を活用して出会いの場を設けたり、積極的に声をかける必要があります。

特にご自身の英語に自信のない方にとっては大変な勇気がいることです。しかし、長年海外に住んでいて私自身も最近気づいた事があります。それは、周りの外国人の方は誰も私たちに完璧な英語を求めていないという事です。不思議なもので、言語というのは片言でも通じます。お互いのフィーリングが合えば、片言のコミュニケーションでも話が盛り上がります。これは外国人に限らず日本人同士でも同じことが言えます。フィーリングが合わない人とはいくら会話をしても盛り上がりません。逆にフィーリングさえ合えば、言語が通じようが通じまいがあまり気にならないのです。そう考えると少しは楽になりませんか?

ここでのポイントは、親子にとって居心地のよく感じる(フィーリングの合う)友達作りを心がけることです。

最近では、英語が苦手な方達が気軽に通える英会話カフェなどもあります。英会話カフェでは、お酒やお茶などのドリンクを片手に、好きな場所で気が合いそうな方と英会話を楽しむことができます。空いた時間に気軽に通えて、日々の生活に英会話を取り入れることができるので、大人になってからでも英語を始めやすい環境が整います。

少しづつ行動に移して、お子さんと一緒に親子でステップアップしていって下さい。

英語を好きになる

英語教育、バイリンガル子育てに最も欠かせないのは、お子さんが英語を好きになる気持ちです。例えば、スポーツやアートなど好きなことに対しては、誰でももっと知りたい、もっと勉強したいと感じるように、言語でも同じことが言えます。

好きなアーティストが洋楽を歌っていたら、このリズムすごく良いなと感じるその曲の歌詞を調べたいとは思いませんか?大好きなドラマでよく主演女優が使う言葉の言い回しを自然と覚えてしまうことはありませんか?このように、自分が興味があるものから英語を取り入れていくのも一つの方法です。

時間制限を決めて、英語のキッズアニメを見せてみたり、踊りやリズムを取るのが大好きな子供向けの子供用ダンス番組を見て親子で一緒にダンスに挑戦してみたり、「英語って楽しい!」とお子さんに感じてもらえることが出来れば、飽きることなく続けることが出来ます。

まとめ

この記事では英語教育、バイリンガル子育てを始めるにあたって大切な基盤となるポイントをご紹介しました。焦らずゆっくりと、親子が笑顔で楽しむことが大切です。お子さんが少しでも英語に興味を示したらどんどん褒めてあげてください!みなさんが英語を少しでも身近に感じることができますように…☺︎

投稿者

saori_globallife@yahoo.co.jp
幼少期に父の仕事の関係で渡米して以来、アメリカを中心に約16年間海外で過ごす。海外での経験を活かし、2021年にSunflower Kids Kamakura をオープン。 ❁職務経歴❁ リッツ・カールトンホテル DENVER リッツ・カールトンホテル 東京 ブルガリ・ジャパン

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